InDesignの文字がPDFで切れるときは?オーバーセットの確認と直し方
本文の最後がPDFに出ないときは、テキストフレームの赤いプラスとプリフライトを確認します。文字が削除されたのか、フレームに収まらず隠れているのかを分け、ストーリーエディターで続きの有無を確かめてから直しましょう。
最初に「元の文章がない」のか「収まっていない」のかを分ける
原稿では続いているはずの説明が、誌面やPDFでは途中で終わる。そんなとき、印刷の縮小率を変える前にInDesignの本文を調べます。テキストフレームの赤いプラスは、その枠に収まらない文字がある目印です。
例えば、校正で一文を足した直後から最後の注意書きが消えたなら、その一文だけではなく、同じ流れの末尾まで確認します。赤いプラスが見当たらない場合も、文章が完全だと即断せず、原稿の最終文とPDFを照合してください。
ストーリーエディターで隠れている続きまで読む
文字ツールで該当する本文内にカーソルを置き、編集メニューからストーリーエディターで編集(Edit in Story Editor)を開きます。ここではレイアウトに収まっていない部分を含め、ひと続きの本文を確認できます。
まず最終段落と注記が残っているかを読みます。内容があるなら、本文を入れ直す前に収まりを直す作業へ進めます。ここでの編集は誌面にも反映されるため、確認のつもりで末尾を削除しないよう、作業前のコピーを残しておきましょう。
プリフライトの件数だけでなく検査条件を見る
ウィンドウ → 出力 → プリフライト(Window > Output > Preflight)を開き、使用中のプロファイルと文字あふれの項目を確認します。エラーのページ番号から該当箇所へ移り、一つずつ直します。
エラーが0件でも、検査項目や対象レイヤーが意図した範囲かを見直します。ページ範囲で一覧を絞っている場合、範囲外のエラーは一覧に出ません。これはバックグラウンド検査の停止ではなく表示の絞り込みです。「0件」だけを文書全体の校了判定にしないでください。
文章を削る前にフレームと余白を調整する
余白に余裕があるなら、フレームのハンドルで枠を広げ、末尾が入るかを確認します。ただし、赤いプラスを消すためだけに枠をページの外まで伸ばしても、紙面に必要な文章を収めたことにはなりません。
枠を広げられない場合は、段組みやページ配分を見直すか、原稿担当者と文章量を調整します。文字サイズを極端に小さくする、警告を消すために末尾を削る、といった修正では読者が必要な内容を読めなくなります。修正後は隣の図や次ページの見出しとの重なりも確認します。
直したあとはPDFの最終文とページの流れを確認する
再度プリフライトを確認してPDFを書き出し、そのPDFを開き直します。修正した段落の最終文、注記、次の段落へのつながりを原稿と照合してください。文章を送り出した先のページにも新しい欠けや重なりがないかを見ます。
完了の目安は、警告が消えたことに加えて、必要な全文が紙面内にあり、予定した文字サイズで読めることです。リンク画像や色などの問題は別の検査なので、文字あふれの修正だけで入稿全体の確認を終えないようにしましょう。
次に確認すること
原稿末尾を1か所特定し、ストーリーエディターと再出力PDFの両方で一致を確認してください。
あわせて確認する
参考資料
- Adobe:Check documents before printing or sharing
https://www.adobe.com/learn/indesign/web/document-checklist-for-print-share
確認日:2026-09-25
公式チュートリアルの文字あふれ部分。フレーム拡大で全ケースを解決できるとはしない。
- Adobe:Open and use Story Editor
https://helpx.adobe.com/indesign/desktop/add-and-manage-text/add-and-manage-text-frames/open-and-use-story-editor.html
確認日:2026-09-25
デスクトップInDesign。エディターの表示用設定と実際の組版書式は別。
- Adobe:Configure and use the Preflight panel
https://helpx.adobe.com/indesign/desktop/print/preflight/configure-and-use-the-preflight-panel.html
確認日:2026-09-25
デスクトップInDesign。エラーなしを本文の完全性や全検査項目の合格保証にしない。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。