Illustratorで自作の模様をパターンにする|タイルの間隔と継ぎ目の確認
小さなモチーフを繰り返した背景は、一個ずつ複製する代わりにパターンとして登録できます。確認するのはモチーフの大きさだけでなく、繰り返しの単位になるタイルと隣の模様との関係です。デスクトップ版Illustratorで、自作の簡単な模様から背景用の塗りを作ります。
模様の部品と、模様を入れる枠を分ける
最初は、丸を二つ組み合わせた小さなモチーフなど、自分で作った単純な形を用意します。背景を入れる長方形は、後でパターンを試すための別の図形にします。モチーフだけを登録するつもりなのに、大きな背景用の枠まで一緒に選ばないようにします。
既存の模様の密度だけを変えるならパターンの拡大縮小で足りますが、今回は模様そのものと繰り返し方を新しく作る作業です。元のモチーフを残したコピーを使い、どの形から作ったか分かる状態にしておきます。
パターンを作成し、まずグリッドで試す
モチーフを選択し、[オブジェクト]→[パターン]→[作成]を選びます。パターン編集モードに入り、パターンオプションと繰り返しのプレビューが表示されます。用途が分かる名前を付け、最初はタイルの種類をGridにして、縦横に並ぶ単純な構成で確認します。
タイルは、繰り返しの基準になる領域です。Show Tile Edgeで境界を見ながら、隣のモチーフとの距離や重なりを調べます。表示中の複製を一個ずつ編集する作業ではなく、繰り返す定義を編集していることを意識します。
幅と高さを変え、隙間と重なりを見る
タイルのWidthとHeightを確認します。領域を大きくすると空きが増え、小さくするとモチーフが重なり得ます。Size Tile to Artは領域をモチーフへ合わせる設定なので、領域を調整したいのか、形の大きさを変えたいのかを分けて操作します。
大切なのは、中央の一つだけでなく上下左右の境目です。模様が接する部分に意図しない密集や空白がないか、同じ方向の筋が強く見えないかを調べます。複雑なレンガ状や六角形の配置を最初から混ぜず、グリッドで間隔を決めてから必要な場合だけ配置方法を変えると判断しやすくなります。
プレビューの薄さを、完成する塗りの薄さと混同しない
Copiesは編集時に何行・何列のタイルを見せるか、Dim Copies toは周りのプレビューをどの程度薄くするかの設定です。周囲の複製が薄く見えていても、それを完成したパターンの色の濃さだと判断しないようにします。
調整ができたら上部のDoneで保存し、パターン編集を終了します。別の長方形を選び、塗りに作成したパターンスウォッチを適用します。完成状態でモチーフの色と繰り返しを確認するまでを、一続きの作業としてください。
既存パターンを編集するときは、ほかの使用箇所も見る
再編集するときは、塗りに使っているパターンスウォッチをダブルクリックして編集モードへ入れます。既存のパターンを編集すると、そのスウォッチの定義が更新されます。別案を残したい場合はSave a Copyを使い、元の模様と区別できる名前を付けます。
同じ模様を使う見出し帯や別ページも確認します。最後はPDFと試し刷りで、継ぎ目、不自然な空白、模様の上の文字の読みやすさを見ます。編集画面の複製表示だけで仕上がりを決めず、実際に塗った領域と出力サイズで判断してください。
次に確認すること
モチーフを登録してタイルの間隔を整えたら、別の図形へ実際に塗って確認します。プレビューの表示設定と完成する模様を分け、既存スウォッチの編集では使用箇所も点検してください。
あわせて確認する
参考資料
- Adobe:Create and apply a pattern
https://helpx.adobe.com/ph_fil/illustrator/how-to/create-pattern.html
確認日:2026-10-02
閲覧できた公式チュートリアル本文。Adobe Stock素材は取得・転載せず、自作モチーフを例にした。
- Adobe:Edit patterns
https://helpx.adobe.com/illustrator/desktop/paint-and-fill/create-and-edit-patterns/edit-patterns.html
確認日:2026-10-02
Gridの基本のみ。Brickの方向・オフセット説明に紛らわしい記述があるため、その詳細手順は不採用。
- Adobe:Create and apply patterns
https://helpx.adobe.com/uk/illustrator/desktop/paint-and-fill/create-and-edit-patterns/create-patterns.html
確認日:2026-10-02
手作業で作った通常パターン。生成AIパターンやライブリピートとは別。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。