Illustratorで必要なアートボードだけPDFにする|範囲と順番の確認
複数のアートボードから一部だけをPDFにするには、PDF保存時に「すべて」ではなく「範囲」を指定します。先にアートボードパネルで対象と順番を確認し、保存後のPDFで余計な案や抜けがないかを見直しましょう。
対象は選択した図形ではなくアートボードの範囲
同じIllustratorファイルに、表紙、本文、修正前の案が並んでいるとします。必要なのが表紙と本文だけなら、PDFへ出すアートボードの範囲を選ぶ作業になります。画面上で図形をクリックしたことだけを、出力対象の指定と考えないでください。
まず元のAIファイルを保存します。「別名で保存」でPDFを作ると、Illustratorで開いている文書はPDFへ切り替わるため、後から元原稿を編集する際は、どちらを開いているのかも確認します。ここではデスクトップ版の保存手順を扱います。
アートボードパネルで名前・番号・順番を照合する
ウィンドウ → アートボード(Window > Artboards)を開き、PDFに必要な内容がどのアートボードかを確認します。キャンバス上で左右に並んでいる見た目だけで判断せず、パネルの並びも見てください。
順番を変える場合は、パネルで対象を選んで上へ移動/下へ移動(Move Up / Move Down)を使います。並べ替えたあとは、保存対象の範囲を改めて確認します。先に控えた番号を、そのまま使い続けないようにしましょう。
PDF保存で範囲を選んでから追加設定へ進む
ファイル → 別名で保存(File > Save As)からAdobe PDFを選びます。全アートボードをまとめる場合はAll、一部だけならRangeを選び、対象の範囲を入力します。保存を進めると、PDFの追加設定を指定する画面になります。
印刷会社へ渡すPDFなら、その会社から受け取った設定に合わせます。前回使ったPDF設定が残る場合があるため、保存先とファイル名だけを変えて終わらず、今回の用途に合っているかを確認してください。
ページ数が合っていても、内容が合っているとは限らない
作成したPDFをPDFビューアーで開き、最初から最後まで順に見ます。例えば、必要なページが3ページでも、別案を1ページ混ぜて必要なページを1ページ落とせば、総数は同じ3ページです。数と内容の両方で照合します。
確認用のメモには、ページごとの見出しや案の名前を並べておくと分かりやすくなります。向き、端の欠け、余計な白紙も見て、違いがあれば元のAIへ戻り、対象と設定を直してPDFを作り直します。
範囲指定と、元データの削除は別に考える
この操作はPDFの出力ページを選ぶためのものです。元のAIにある別案を削除する手順でも、PDF内部に編集情報が一切残らないことを保証する手順でもありません。特に配布してはいけない素材がある場合は、出力ページの選択だけで安全と判断しないでください。
通常の印刷確認では、必要なページだけが正しい順で出ていることを確かめます。機密を含む原稿の受け渡しは別の確認として、渡すためのコピーに不要な内容を持ち込まない構成と、保存設定の確認を行いましょう。
次に確認すること
PDFへ出す内容の一覧を作り、保存後の各ページと一対一で照合してください。
あわせて確認する
参考資料
- Adobe:How to create Adobe PDF files in Illustrator
https://helpx.adobe.com/illustrator/using/creating-pdf-files.html
確認日:2026-09-25
デスクトップIllustrator。Rangeは出力範囲であり内部編集データや機密の完全削除保証ではない。プリセットの一律推奨はしない。
- Adobe:Reorder artboards
https://helpx.adobe.com/illustrator/desktop/create-manage-artboards/organize-manage-artboards/reorder-artboards.html
確認日:2026-09-25
デスクトップIllustrator。キャンバス上の物理的な整列とは区別。PDFの実際の順序は保存後に確認する。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。