Wordの旧版と新版を比較する|元文書を変えずに差分を確認
変更履歴が残っていない二つのWord原稿でも、「比較」で差分を確認できます。元の二つを残すには、比較結果の表示先を「新しい文書」にすることが重要です。WindowsのMicrosoft 365デスクトップ版で、案内文の旧版と新版を比べます。
ファイル名だけでなく、本文で旧版と新版を確かめる
作業用に旧版と新版をそれぞれ保存し、どちらを基準にするか決めます。例では旧版が「受付は10時から。会場は第1室です。」、新版が「受付は9時30分から。会場は第2室です。筆記具を持参してください。」です。説明用の架空の案内文です。
今回は変更履歴が残っていない普通の本文二つを対象にします。複数の担当者から返った修正を一つへまとめる「組み合わせ」とは別の作業です。ファイルの更新日時だけで最新版と判断せず、対象の案内と改訂内容を確認します。
比較元・変更後と、表示先の3か所を確認する
二つの文書を開き、「校閲」→「比較」から二つの文書を比較する画面へ進みます。元の文書には旧版、変更された文書には新版を指定します。比較する内容は本文の変更を含め、必要に応じて書式やコメントも対象にします。
詳細の「変更の表示先(Show changes in)」で「新しい文書」を選びます。「元の文書」や「変更された文書」を選ぶと、その選んだ文書が変更されるため、今回の目的には使いません。差分を文字単位で見るか単語単位で見るかも確認して確定します。
時刻・会場・追加された持ち物を読み合わせる
比較文書では、10時から9時30分への変更、第1室から第2室への変更、筆記具の一文の追加を探します。表示上の細かな差分件数ではなく、この三つの変更内容が読み取れるかを点検します。文字単位と単語単位では、強調されるまとまりも変わります。
差分が表示されても、新しい時刻や部屋が正しいことまでは証明できません。承認済みの案内や担当者の確認と照合し、意図しない変更が混じっていれば修正内容を控えます。比較結果をそのまま正しい完成原稿と扱わないことが大切です。
変更履歴の確認が出たら、今回の前提を見直す
どちらかの原稿に変更履歴があると、Wordはその扱いを確認します。単に比較を先へ進めるために承諾せず、未確定の修正をどの状態で比べたいか決めます。今回の例とは前提が違うため、元の履歴付き文書を保管したうえで作業を分けてください。
旧版と新版を逆に選んだ場合は、比較結果だけを保存して終えず、元の二つから比較し直します。削除と追加の向きが逆になった説明を、読み手の解釈で補わせないようにします。
比較用と配布用のファイルを別にする
比較結果は「比較用」と分かる名前で保存します。紙で校正する場合は、印刷プレビューに必要な変更表示が含まれているか確認し、日付・時刻・会場を最後に読み直します。差分が見えない印刷物では、比較した内容が伝わりません。
修正を確定した配布用の文書は別に作り、比較文書と取り違えないようにします。本文の正しさ、変更表示の見え方、実際に配る版の確定を分けて終えると、古い案内の混入を防ぎやすくなります。
次に確認すること
旧版と新版を指定し、結果を新しい文書へ出します。例の時刻・会場・持ち物の変更を照合し、比較用と配布用を区別して保存します。
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参考資料
- Microsoft:Compare document differences using the legal blackline option
https://support.microsoft.com/en-us/word/compare-document-differences-using-the-legal-blackline-option
確認日:2026-10-03
履歴なしの二つのWord本文。差分表示を正誤・承認・配布可否の証明にしない。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。