PowerPointのSmartArtを図形に変える|個別編集と元データの残し方
SmartArtで作った図解の一部を別の資料へ使いたい、決まった構成から外して仕上げたい。そんなときは通常の図形へ変換できます。ただし、変換後の図形をそのまま元のSmartArtへ変換し直す操作はできません。WindowsのMicrosoft 365版PowerPointで、元の図解を残して編集する方法を説明します。
文字や色の修正だけなら、変換する前に立ち止まる
まず、変えたい内容を一つ決めます。誤字や配色を直したいだけなのか、部品を切り離して別の構成へ作り替えたいのかでは、図形へ変換する必要性が違います。今後も工程の追加や構成変更が多い図は、SmartArtのまま維持する案を残します。
変換する場合は、元のプレゼンテーションを別名で保存してから作業用のコピーを編集します。「SmartArt原稿」と「個別編集版」を区別すると、後日項目を増やす際に戻る先を迷いにくくなります。変換後の見た目が同じでも、編集方法まで同じ状態ではありません。
SmartArtを選択し、図形への変換を実行する
対象のSmartArt全体を選び、[SmartArtのデザイン]にある[変換]→[図形に変換]を選びます。バージョンによってはSmartArtツールの[デザイン]内に表示されます。タブが出ない場合は、通常の画像や文字ではなくSmartArtが選ばれているか確認します。
変換後は、図形の数、各項目の文章、矢印や線の向きを元の図と照合します。選択できる部品が増えたことだけで成功とせず、伝えたい順序が保たれているかを見てください。
一体で選ばれる場合は、グループを確認する
変換した図が一つのまとまりとして選ばれる場合は、グループを選び、[図形の書式]→[グループ化]→[グループ解除]を使います。グループの中の一部だけを選んで編集する方法もあるため、全体を必ずばらばらにする必要はありません。
部品を個別に動かすと、線や文字との対応が崩れる可能性があります。今回は必要な一部だけを選び、どの文章と線がその部品に属するかを確認してから移動します。選び損ねた線を残したまま別の場所へ図形だけを動かさないようにしましょう。
再グループ化してもSmartArtには戻らない
個別編集した図形をまとめて選び、[グループ化]で一体として移動できるようにすることはできます。しかし、それは通常の図形のグループであり、SmartArtの構造を復元したことにはなりません。
後からSmartArtとして組み直したくなった場合は、残しておいた原稿からやり直す方が、見た目を手探りで再現するより変更の理由を追いやすくなります。「元に戻す」の履歴にいつまでも頼れる前提ではなく、作業前のファイルを保存しておくのが確実です。
図の読み順と、印刷したときの文字を確認する
仕上げでは、図を知らない人のつもりで先頭から読んでみます。矢印がどこへつながるか、順番を表す番号と配置が一致するか、削除した項目への線だけが残っていないかを確認します。
配布用PDFや印刷プレビューでは、細い線、長い項目名、図の端を見ます。編集しやすくなったことと、図として理解しやすくなったことは別です。元のSmartArtより複雑になりすぎた場合は、変換後の細工を増やすより、構成そのものを簡単に戻す選択も残してください。
次に確認すること
SmartArtを残した別ファイルを用意してから図形へ変換します。必要な部分だけを編集し、グループ化とSmartArtへの復元を区別して管理してください。
あわせて確認する
参考資料
- Microsoft:Convert your SmartArt graphic into shapes
https://support.microsoft.com/en-us/powerpoint/convert-your-smartart-graphic-into-shapes
確認日:2026-10-02
Windows Microsoft 365版PowerPoint。Undoの全否定ではない。冒頭の個別アニメーション不可という説明は別公式ページと不一致のため不採用。
- Microsoft:Group or ungroup shapes, pictures, or other objects
https://support.microsoft.com/en-gb/office/graphics-visuals/group-or-ungroup-shapes-pictures-or-other-objects
確認日:2026-10-02
Windowsの通常図形。プレースホルダー等の例外を無視した全オブジェクト一般化はしない。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。