A2のPDFをA4に分割印刷するには? 4枚で足りない理由と貼り合わせ方
A2は面積だけならA4の4枚分ですが、分割印刷が必ず4枚で済むわけではありません。プリンターの印刷できない周囲と、貼り合わせ用の重なりが必要だからです。デスクトップ版Acrobatの「ポスター」で倍率と重なりを指定し、プレビューに出た枚数を確認してから印刷します。
1ページを分ける「ポスター」と、数ページをまとめる「複数」は逆の操作
大きな1ページを数枚の紙に分けるのがポスター印刷です。Adobeの案内では、印刷画面の「ページサイズ処理」で「ポスター」を選び、倍率、重なり、タイルマーク、ラベルを設定します。「複数」は数ページを1枚に並べる設定なので、目的が逆になります。
すでにA2サイズのPDFをA2相当で作りたいなら倍率は100%を出発点にします。A4のPDFを縦横2倍にしてA2相当にする例では200%です。「紙を4枚使う」こと自体を目的にして倍率を下げると、完成するポスターも小さくなります。
4枚で足りないことを、使える幅と高さで確かめる
ここではA2を横420×縦594mmとし、A4を縦向きに使う例を考えます。仮に1枚で使える領域が200×287mm、隣の紙との重なりが10mmなら、2列で覆える幅は200×2−10=390mmです。2段の高さも287×2−10=564mmなので、どちらも不足します。
同じ条件で3列・3段なら幅580mm、高さ841mmとなり、計算上は覆えます。これは向きを固定した単純な格子配置の例です。Acrobatの実際の枚数や最小枚数を保証するものではなく、マークの領域、原稿の配置、選んだプリンターでも結果が変わります。
| 並べ方 | 覆える幅×高さ | 420×594mmを覆えるか |
|---|---|---|
| 2列×2段 | 390×564mm | 幅・高さとも不足 |
| 3列×2段 | 580×564mm | 高さが不足 |
| 3列×3段 | 580×841mm | この仮定では収まる |
倍率・重なり・向きを決めて、プレビューの枚数を採用する
印刷するプリンターとA4用紙を選んだあと、「ポスター」で仕上げたい倍率を設定します。次に重なりを設定し、切る位置の手掛かりが必要ならタイルマークを、順番の手掛かりが必要ならラベルを有効にします。表示名は版や言語で異なるため、役割で確認してください。
用紙の向きを変えると区切り方や枚数が変わることがあります。向きを変えた後も完成寸法の意図が保たれているかを見て、最終的にはそのプリンターを選んだ状態のプレビューを基準にします。本サイトの写真用計算機は、PDFのタイル枚数を算出する機能ではありません。
この節の参照:Adobe
貼る前に並べ、同じ絵柄を重ねる
出力した紙は、いきなり全部の縁を切らず、机の上で完成形に並べます。隣り合う紙の同じ絵柄を重ね、必要な側だけ余白を切ってつなぎます。重なり部分を両方残したまま横に並べると、その部分の絵柄が二重になって完成寸法も変わります。
接合部に細い線や小さな文字がある場合は、まずその付近を試し刷りすると判断しやすくなります。大きさが合っていても、継ぎ目の見え方や紙の反りは計算だけでは評価できません。型紙用途では、貼り合わせ後にも基準寸法を測ってください。
次に確認すること
出力先を選び、仕上がり倍率と重なりを設定します。プレビューの枚数を確認し、接合部を試してから全体を出力してください。
出典と前提
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。