InDesignの文字と枠の間を空ける|フレーム内の余白と文字あふれ
囲み記事の文字が枠に近すぎるときは、文章の前へ空白を足すのではなく、テキストフレームの内側の間隔を設定します。デスクトップ版InDesignで、一段の横組みの長方形フレームを扱います。外側の大きさを保ちながら、中に入る文章の領域を調整する手順です。
枠を移動するのか、中の文字を離すのかを分ける
ページ上の枠の位置が正しく、文字だけ枠に近いなら、枠全体を移動しても問題は解決しません。最初に作業用コピーを残し、独立した長方形のテキストフレームを一つ選びます。練習では段落のインデントや複雑なグリッド設定を加えていない短文から始めます。
フレームの内側の間隔は、文字のスタイルとは別の設定です。行頭へ全角スペースを足して位置を合わせると、行が折り返した先まで同じ余白にできるとは限りません。文章そのものを変える前に、対象がフレーム全体の余白なのかを確かめてください。
テキストフレーム設定で四辺の間隔を指定する
選択ツールでフレームを選び、「オブジェクト」→「テキストフレーム設定」を開きます。「一般」で上下左右の間隔を設定します。例として四辺とも3mmにし、プレビューで変化を確認します。この3mmは操作を確かめる例で、すべての囲み記事に適した規定値ではありません。
上下方向の配置も確認し、今回のように上から文章を読ませる例では上揃えを選びます。中央揃えなどが残っていると、余白を変えた結果と縦方向の配置の結果を混同しやすくなります。確定後はフレームの外側の位置と大きさが意図どおりかも確認します。
余白を増やすほど、文章が入る幅は狭くなる
線なし・幅60mmの長方形で、左右の間隔を各3mmにすると、計算上の内側の幅は60−3−3=54mmです。各5mmなら50mmになります。これは今回の単純な例の幾何学的な計算で、文字の線が枠から実測で必ず3mm離れるという意味ではありません。
余白を増やして行数が増えたら、文字を小さくして押し込む前に、必要な文章がすべて見えているかを確認します。末尾の一文や句点、注意事項が収まっているかを原稿と照合してください。文字あふれがあるなら、余白、枠の寸法、文章量のどれを調整できるかを決めます。
| 左右の間隔 | 計算上の内側の幅 | 確認点 |
|---|---|---|
| 各3mm | 54mm | 折り返しと末尾 |
| 各5mm | 50mm | 文字あふれと必要な行数 |
四角形以外や、複雑な本文へは同じ数値を広げない
四角形以外のフレームでは、四辺別ではなく「内」に相当する間隔の設定になります。今回の上下左右をそれぞれ指定する手順を、そのまま円や複雑な形の枠へ当てはめないでください。フレームの形が違う場合は、その形に合う設定を確認します。
仕上げでは印刷用PDFを開き、枠内の全文と周囲の空きを確認します。太い線や別の段落設定を加えた後も見直しが必要です。余白の数値がそろっただけで、すべての文字の見た目の位置や可読性まで保証されたとは扱わず、最終の紙面で判断します。
次に確認すること
単純な長方形一つで四辺の間隔を調整し、外寸・内側の幅・全文の収まりを別々に点検します。PDFへ出した後も末尾と枠の近さを確認します。
あわせて確認する
参考資料
- Adobe:テキストフレームのプロパティの変更
https://helpx.adobe.com/jp/indesign/desktop/add-and-manage-text/add-and-manage-text-frames/change-text-frame-properties.html
確認日:2026-10-02
一段・長方形・横組みの通常フレーム。第一ベースライン、段落インデント、線幅を含む実際の文字端の距離を一律に保証しない。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。