InDesignで図形の書式を探して直す|オブジェクト検索と一件ずつの置換
古い資料に残る図形の書式を探したいときは、InDesignの検索と置換でオブジェクトの属性を指定できます。ただし、同じ書式の図形がすべて同じ役割とは限りません。デスクトップ版InDesignで、文書内の装飾枠を一件ずつ確認して直す方法を扱います。
直したい見た目より先に、対象の役割を決める
例は、旧版の説明枠に残った線の書式を新しい指定へ直す作業です。同じ線色を、説明枠だけでなく図版の区切りにも使っているかもしれません。どの枠を直し、どの枠を残すのかを最初に決めます。
検索は書式を手がかりにするもので、「注意書きだから変える」と意味を判断する代わりにはしません。作業用コピーを用意し、代表的な旧書式と変更後の指定を確認してから検索条件を作ります。
検索したい属性と、変更したい属性を別々に指定する
[編集]→[検索と置換]を開き、[オブジェクト]タブを選びます。検索するオブジェクトの書式を指定する欄で、目的のカテゴリと属性を選びます。線の書式を探すなら、対象となる線の条件を設定して確定します。
続いて置換するオブジェクトの書式の欄で、変更したいカテゴリと属性を指定します。「現在こうなっているものを探す」と「見つけたものをこう直す」は別の欄です。以前の条件が残っていないか両方を読み、今回必要のない属性を混ぜないようにします。
次を検索し、該当する枠だけを変更する
[次を検索]で一件を表示させ、選ばれたオブジェクトが修正対象の説明枠かを紙面上で確認します。対象なら[置換]、対象外なら次を探す順で進めます。書式だけでなく、本文や図との位置関係も見ます。
最初から[すべてを置換]を使わないのが、この例の要点です。条件に合うすべての図形を変えてよいと確認できていないためです。何件か適切に見つかっても、その先に別用途の図形が混ざらない保証にはなりません。
候補が多すぎるときは、条件を見直す
関係のない線や枠が次々に見つかるなら、広い条件のまま置換を続けず、旧書式を識別できる追加の属性がないか調べます。反対に目的の枠が見つからないなら、似て見える別の色や違う線の設定を使っていないか、枠自体の属性を確認します。
検索に掛からないことだけで、古い書式が文書に一つも残っていないとは断定しません。確認した条件に合わなかったという範囲の結果です。代表ページを目でも確認し、検索条件が課題に合っているかを見直します。
変更箇所と、変えない箇所を両方見る
修正後は、代表的な変更枠と、変更しないと決めた区切り線を見比べます。線を直したつもりで塗りや別の属性まで変わっていないかを確認し、作業用コピーを別名で保存します。
完成PDFでも説明の区分が正しく読めるかを確認してください。今後も同じ役割の枠を継続して管理したい場合は、共通のオブジェクトスタイルを整備する課題と分けます。今回の検索と置換は、既存の状態を点検しながら直す作業です。
次に確認すること
検索条件と置換条件を別々に確認し、最初は次を検索して一件ずつ判断します。修正対象だけでなく、残すと決めた図形の書式も最後に確認してください。
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参考資料
- Adobe:Find and replace objects
https://helpx.adobe.com/indesign/desktop/add-graphics-and-media/manage-frames-and-objects/find-replace-objects.html
確認日:2026-10-03
属性検索であり意味の自動判別ではない。検索0件を、全旧書式の不存在へ拡張しない。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。