Illustratorで図形の間隔をそろえる|キーオブジェクトと距離の指定
幅の違う図形を並べたとき、中心同士が等間隔でも、図形の間の空きはそろわないことがあります。空きを指定して並べたい場合は、Illustratorの整列パネルで「等間隔に分布」を使います。ここでは、線や効果を付けていない単純な長方形を並べる例を扱います。
中心の間隔ではなく、図形の間の空きを決める
横幅の違う三つの囲みを横一列に置く場合を考えます。真ん中の点だけをそろえて並べても、囲みと囲みの間は同じ幅になりません。隣り合う外側の辺の間に、同じ空きを作りたいのかを先に確認します。
今回は作業例として5mmの空きを使います。5mmがどの紙面にも最適という意味ではありません。文字の量、囲みの数、使える紙幅に合わせて値を決めます。線幅や影を含む複雑な見た目の境界は本稿の対象から外し、まず単純な図形で操作を確かめます。
基準にする図形をキーオブジェクトとして選ぶ
選択ツールで、Shiftを押しながら並べたい図形を複数選択します。次に、基準にしたい図形をShiftを押さずにもう一度クリックします。Adobeの説明では、その図形がキーオブジェクトとなり、整列パネルの基準もキーオブジェクトへ切り替わります。
何となく余白全体を基準にするのではなく、どの図形を基準にしているかを選択表示で確認します。アートボード基準や選択全体の範囲を基準にした整列とは区別してください。関係のない飾りや見出しが選択に混ざっていないかも、この段階で見ます。
等間隔に分布の欄で、距離と方向を指定する
[ウィンドウ]→[整列]を開き、必要ならパネルのメニューで[オプションを表示]を選びます。「等間隔に分布」の距離欄を確認し、今回の例では5mmに相当する値を指定します。表示単位も確かめ、数値の5だけで単位まで合っていると判断しないようにします。
横に並べるなら水平等間隔分布、縦なら垂直等間隔分布を使います。中心や端の位置を分布させる別のボタンと取り違えないよう、項目名を確認します。配置後は、三つのうち一つの隙間だけでなく、隣り合うすべての隙間と基準位置を見比べます。
均等になった後に、紙面の端とはみ出しを見る
図形の間がそろっていても、全体が紙面の幅からはみ出していれば配置は完成していません。左右の余白、見出しとの距離、図形内の文字の読みやすさを確認します。入らない場合は隙間だけを詰め続けず、並べる数や図形の幅を含めて見直します。
寸法が重要な用途では、PDFのページ寸法と印刷時の倍率も確認し、紙で必要な長さを測ります。アプリ内の配置値を決めることと、印刷後の実寸を確かめることは別です。最後は一枚の紙として見て、そろえた空きが読みやすさにもつながっているか判断してください。
次に確認すること
キーオブジェクトを選び、等間隔に分布で距離と方向を指定します。すべての隙間と紙面への収まりを確認し、実寸が必要なら試し刷りでも測ってください。
あわせて確認する
参考資料
- Adobe:Align or distribute selected objects
https://helpx.adobe.com/illustrator/desktop/manage-objects/arrange-objects/align-and-distribute-objects.html
確認日:2026-09-27
単純図形での整列基準。線幅込みの境界・Preview Boundsの詳細、複雑なマスク群の間隔は扱わない。
- Adobe:距離を指定したオブジェクトの分布
https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/desktop/manage-objects/arrange-objects/distribute-objects-by-specific-distances.html
確認日:2026-09-27
線・効果のない単純図形。5mmは本稿の任意の例で推奨値や実測結果ではない。ライブプレビューの実機挙動は未確認。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。