スキャンで裏の文字が写るときは?裏写り低減とモアレの違い
薄い紙の裏面の文字がスキャン画像へ透ける場合は、解像度を上げる前に「裏写り低減」などの補正を確認します。網目や縞が出るモアレとは別の症状です。ここではキヤノンG3070 seriesの操作パネルを使う例で、設定前後を比較する手順を説明します。
保存画像を見て、裏写りかどうか切り分ける
再印刷した紙だけで判断せず、まず保存したスキャン画像を開きます。原稿の裏面と見比べて、裏の文字や図と対応する薄い模様が表面側へ出ているなら、裏写りを疑います。保存画像にはない模様が紙にだけ出る場合は、スキャン補正だけを変える前に印刷側も確認します。
キヤノンの説明でも、薄い印刷物で裏の文字が透ける問題と、印刷物の細かな点が干渉して網目や縞になるモアレは別項目です。症状が違うのに複数の補正を一度に変更すると、どの設定が効いたのか分かりにくくなります。
G3070 seriesでは文書として読み取り、裏写り低減を試す
パソコンへスキャンを保存できる設定が済んでいる状態で、原稿台に文書をセットします。本体の「スキャン」→「パソコンに保存」から転送先を選び、原稿の種類を「文書」にします。WindowsではMPドライバー、保存先などはIJ Scan Utility側の設定も確認してください。
スキャン待機画面から読取設定を開き、「原稿の裏写り低減」を「ON」にして同じ原稿を取り込みます。この設定は、原稿の種類が「写真」の場合には表示されません。見つからないときは写真として読み取っていないかを先に確認します。
これはG3070 seriesの操作パネルの例です。他機種やパソコン側の別アプリに、同じ名前・同じ場所の設定があるとは限りません。手元の機種の説明書で、裏写りや背景の補正に関する項目を確認してください。
比較するときは、表の薄い文字も残す
補正前のファイルを残し、補正後は別名で保存します。比較するのは、裏の文字が目立つ余白だけではありません。表面に残したい薄い文字、細い罫線、鉛筆の追記、写真や網掛けを含む場所も選びます。
ここでの合格条件は、背景が真っ白になることではなく、不要な写り込みが弱まり、必要な情報を読めることです。必要な記述が読みづらくなるなら、補正を戻すか、別の読み取り条件を少量で試します。すべての紙で完全に消えるという前提にはしません。
モアレなら、裏写り低減とは別に確認する
裏面の文字の形ではなく網目や縞が見えるなら、「モアレ低減」が別の確認先です。G3070 seriesではこちらも写真の原稿設定時には表示されません。また、モアレ低減をONにしても輪郭強調がONだとモアレが残る場合があり、その場合は輪郭強調をOFFにする案内があります。
両方の症状があるときは、最初に1つの補正だけを変えて比較し、その後で残った症状へ対応します。裏写りを消すために画素数を増やす話と、模様を抑える補正の話を混ぜず、何を改善したいかを決めてください。
保存後の確認と、実際に使う大きさでの確認を分ける
保存した画像を拡大して細い文字を確認したら、最後に実際に読む大きさでも見直します。紙で配布する予定なら、その大きさで1枚試し刷りし、裏写りと表面の記述の両方を確認します。スキャン画面だけの比較で、本印刷まで確認したとは扱いません。
設定名、原稿の種類、比較したファイル名を短く控えておくと、同じ資料の残りを読むときも条件をそろえられます。性質の違う紙や写真へ切り替わるときは、前の補正が最適とは限らないため、最初の1枚で確認し直してください。
次に確認すること
補正前の画像を残し、同じ1枚で裏写り低減の前後を比較してください。裏の文字だけでなく、表の薄い記述が残ることまで確かめます。
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参考資料
- キヤノン:G3070 series:スキャンするときの設定項目
https://ij.manual.canon/ij/webmanual/Manual/All/G3070%20series/JP/UG/ug-061.html
確認日:2026-09-23
G3070 seriesの操作パネル。全メーカー/全Canon機/すべてのスキャンアプリの同一メニューを保証しない。
- キヤノン:G3070 series:スキャンしたデータをパソコンに転送する
https://ij.manual.canon/ij/webmanual/Manual/All/G3070%20series/JP/UG/ug-060.html
確認日:2026-09-23
本体パネルからPC保存する経路。メールへの送信や別機種のADF手順を混ぜない。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。