PowerPointの「A4」は実寸と違う? 210×297mmで作るスライド設定
PowerPointで「A4」を選んだから、スライド自体も210×297mmになったとは限りません。MicrosoftのWindows向けサイズ表では、「A4 用紙」のプリセットが横27.517×縦19.05cmと示されています。実寸のA4で作る必要がある場合は、名前ではなくユーザー設定の幅・高さを確認してください。
プリセット名と、実際のスライド寸法を分ける
用紙としてのA4は210×297mm、横向きなら297×210mmです。一方、参照したPowerPointのプリセット表にあるA4は横275.17×縦190.5mmです。これはMicrosoftの表をcmからmmへ換算した値で、すべての版の画面表示を実機で測定した値ではありません。
この違いを埋めようと印刷時に自動拡大すると、内容の大きさも変わります。原稿データの寸法が指定されている仕事では、最初に正しいスライド寸法を作るほうが、後から倍率を重ねるより確認しやすくなります。
| 設定 | 幅×高さ |
|---|---|
| Microsoftの表にある「A4 用紙」 | 27.517×19.05cm |
| 実寸のA4を指定する場合 | 29.7×21cm |
新規作成時に、幅と高さをcmで入力する
Windowsデスクトップ版では、「デザイン」から「スライドのサイズ」を開き、ユーザー設定のサイズを選びます。縦のA4なら幅21cm・高さ29.7cm、横なら幅29.7cm・高さ21cmとし、ダイアログに表示される数値と向きが両方合っているか確かめます。
用紙の寸法を設定する作業なので、先にA4の必要ピクセル数を入力する必要はありません。写真を配置する場合の画素密度は、その写真がスライド上で何mmに配置されるかという別の確認になります。
この節の参照:Microsoft
既存スライドのサイズ変更では、文字や図の配置も確認する
作成済みのスライドを変更すると、「最大化」や「サイズに合わせて調整」が表示される場合があります。Microsoftの説明では、最大化は内容が収まらなくなる可能性があり、サイズに合わせる方法では内容が小さくなる場合があります。
元ファイルを残して変更し、四隅、写真、ロゴ、改行、ページ外にはみ出した要素を見直します。スライドの外形だけをA4にできても、文字や図の実寸まで変更前と同じとは限りません。
この節の参照:Microsoft
PDFへ書き出し、スライドではなくページのサイズを確認する
MicrosoftはPDF保存によって書式とレイアウトを固定できると説明しています。Windowsの例では「ファイル」→「エクスポート」からPDF/XPSの作成へ進みます。出力対象は目的に合わせてスライドを選び、配布資料として複数枚を1ページに並べていないか確認します。
書き出したPDFを開き、文書情報やページサイズの表示で、意図した210×297mmまたは297×210mmかを確かめます。大きさが合わなければ、印刷倍率で帳尻を合わせる前に、スライド寸法と書き出し条件へ戻ります。メニューの場所や表示単位はPDF閲覧ソフトによって異なります。
この節の参照:Microsoft
実寸A4と、紙の端まで色が出ることは別
A4のデータを作っても、プリンターが周囲まで印刷できることにはなりません。実際のサイズで出すと端が欠ける場合があり、合わせる設定では縮む場合があります。寸法の確認には、印刷した基準線を測る方法も併用してください。
印刷会社から塗り足しを指定されている場合も、単にA4に設定すれば完了ではありません。仕上がりA4と入稿データの外形を分け、指定テンプレートがある場合はそちらを優先します。本記事は入稿先ごとのファイル適合を保証するものではありません。
この節の参照:Adobe
次に確認すること
スライドの幅・高さを数値で設定し、PDFのページ寸法と内容の配置を再確認します。最後に印刷時の自動拡大・縮小が入っていないかを確認してください。
出典と前提
- Microsoft:PowerPointスライドのサイズを変更する
- Microsoft:PowerPointプレゼンテーションをPDFファイルで保存する
- キヤノン:TX-4000 — 用紙のサイズ
- Adobe:Acrobat:印刷用にページサイズを調整
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。