InDesignの英字見出しの行長を整える|Balance Ragged Linesの条件
英字の見出しが数行に折り返し、最後の一行だけ極端に短く見える。InDesignでは「Balance Ragged Lines」で行の長さの偏りを調整できます。ただし、Adobe Paragraph Composerが選ばれていることが条件です。デスクトップ版の横組み英字見出しに範囲を絞って説明します。
一つの段落を、自然に折り返す状態にする
例の見出しは「Community Print Workshop for New Members」です。通常の横組みテキストフレームへ一つの段落として入れ、中央揃えで複数行に折り返す広さにします。本文中へ手動の改行を挿入せず、フレーム幅に応じた折り返しで比べます。
これは英字の作例です。和文の禁則や縦組み、二つの段にまたがる見出しの設定をまとめて変更する手順ではありません。まず元のフレームを残し、書体・文字サイズ・幅を記録して比較条件をそろえます。
対象の段落だけでコンポーザーを確認する
見出し内へカーソルを置き、段落パネルのメニューを開きます。パネルがなければ、公式手順のType > Paragraphに当たる段落パネルを表示します。そこでAdobe Paragraph Composerを選びます。
Adobeは、Balance Ragged Linesが作用するのはこのコンポーザーを選んだ場合と説明しています。日本語用の段落・単数行コンポーザーも別に存在するため、名前が似ているだけで同じ条件と扱いません。文書全体ではなく、今回の英字見出しだけを対象にします。
行長を整える設定をオン・オフして比較する
見出し段落内にカーソルがある状態で、段落パネルまたはコントロールパネルのメニューから「Balance Ragged Lines」を選びます。この記事では英語の機能名を併記しています。複数行の長さの偏りがどう変わるかを見ます。
オンにした見本と、オフにした見本を同じ幅・書体・サイズで比べます。必ず二行になる、すべての行が同じ長さになる、という設定ではありません。元から偏りが小さい場合などは、違いが目立たないことも含めて結果を判断します。
行の長さだけでなく、言葉のまとまりも読む
見出しを上から読んで、催し名と対象者の関係が理解しやすいか確認します。見た目がそろっていても、伝えたい語のまとまりが分かりにくければ、その案を採用する必要はありません。自動的に整えられたことと、適切な見出しになったことは別です。
変化しないときは、複数の段落に分かれていないか、手動改行が混じっていないか、対象のコンポーザーが正しいかを確認します。文字サイズや幅まで同時に変えると原因を見分けにくいので、一つずつ確認して元の状態と比較します。
最終の幅と書体で、もう一度判定する
原稿の幅やフォントを後から変えた場合は、その状態で再比較します。作成途中の見出しで一度確認した結果を、最終レイアウトへそのまま引き継がないようにします。合わなければ設定を外し、見出しの言い回しや幅を別に検討します。
出力したPDFでは、見出し全体と前後の本文の関係を確認します。行長を整える操作だけでは、文字の欠落や別端末でのフォント置換まで確認できません。元の文章がすべて残り、完成サイズでも読み取れることを仕上げの条件にします。
次に確認すること
Adobe Paragraph Composerを確認し、同じ条件で行長調整のオン・オフを比べます。見た目と言葉のまとまりを読み合わせ、最終PDFでも確認します。
あわせて確認する
参考資料
- Adobe:Align or justify text in Adobe InDesign
https://helpx.adobe.com/indesign/using/aligning-text.html
確認日:2026-09-27
既存のベースライングリッドclaimを保持。cohort27では一段の通常テキストフレームの垂直方向の行揃えに追加使用。 cohort31: 横組み英字見出しのBalance Ragged LinesとAdobe Paragraph Composer条件を追加確認。既存claimsとchecked履歴を保持。
- Adobe:Set text composition
https://helpx.adobe.com/indesign/desktop/format-and-style-text/composition-and-text-wrapping/set-text-composition.html
確認日:2026-10-03
横組み英字のAdobe Paragraph Composer明示選択のみ。和文での同等動作は主張しない。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。