Illustratorで複数の図形をその場で回転する|「個別に変形」と全体回転の違い
並べた図形を同じ角度だけ傾けたいのに、配置全体が回ってしまう。そんなときは、Illustratorの「個別に変形」を使います。ここでは線や効果のない長方形二つを、グループ化せずに扱います。それぞれの場所で向きだけを変えるのが目的です。
回す図形と、動かさない説明文を分ける
横長の長方形を二つ、十分に離して同じ向きに置きます。線なし・単純な塗りだけの図形にし、周囲の説明文は選択対象に含めません。円だけでは回転の違いが分かりにくいため、向きを判別できる形を使います。
一つのグループとしてまとめたままの状態とは区別します。元の文書は保存し、二つの独立した図形だけを選びます。円周上へコピーを増やす場面ではなく、二つを二つのまま傾ける練習です。
「個別に変形」で角度を指定する
「オブジェクト」→「変形」→「個別に変形(Transform Each)」を開きます。角度の欄へ15度を指定し、基準点の小さなマスは中央を選びます。拡大縮小率は横・縦とも100%、移動量は横・縦とも0として、回転以外の変更を加えない設定を確認します。
画面にランダムなど追加の変形指定がある場合も、意図して使っていないことを確認します。表示できるプレビューで結果を見て、コピーを作るのではなくOKで確定します。今回は数や配置を変えず、向きを変えるためです。
全体の中心ではなく、各図形を基準に確認する
変更後に二つの図形を別々に見ます。各図形が自分の中央を基準に傾き、二つの並びそのものを大きく回転させていないか確認します。配置全体が回ったと感じる場合は、使ったコマンド、選択内容、基準点を見直します。
15度はこの練習で加える角度です。元々違う向きの図形を、無条件に同じ絶対方向へそろえる説明ではありません。同じ向きの長方形二つで始めることで、何を変えたかを比べやすくしています。
回転後の外接範囲と、図形そのものの大きさを分ける
長方形を傾けると、画面の横・縦に沿って外側を囲う範囲は変わります。拡大縮小率を100%にしたからといって、回転前後に表示される横幅と高さまで必ず同じとは考えないでください。
隣の文字や枠へ角が近づいていないかを見ます。中心の場所を保つことと、周囲との隙間を完全に保つことは別です。狭い紙面では、回転後の形で収まりを確認してから配置を調整します。
数が増えていないか、配布版で確認する
元が二つなら、今回は変更後も二つです。もし重なった図形が増えていれば、Copyを使わなかったかを確認します。変更を繰り返して原因が分からなくなる前に、取り消しや保存済みコピーへ戻ってやり直します。
完成PDFでも、図形の向き、説明文との対応、角のはみ出しを確認します。線や複雑な効果の付いた図形では見える輪郭の条件が変わるため、この単純な例の位置精度をそのまま一般化せず、対象の見た目で確認してください。
次に確認すること
独立した図形を選び、個別に変形で中央基準の回転を指定します。倍率・移動量・数を確認し、回転後の角と周囲の文章の間隔を点検します。
あわせて確認する
参考資料
- Adobe:Rotate multiple objects individually
https://helpx.adobe.com/illustrator/desktop/manage-objects/arrange-objects/rotate-multiple-objects-individually.html
確認日:2026-10-02
非グループの同じ向きの単純長方形二つ、線・効果なし。共通中心の円周コピーと区別。
- Adobe:Scale multiple objects
https://helpx.adobe.com/in/illustrator/desktop/manage-objects/reshape-transform-objects/scale-multiple-objects.html
確認日:2026-10-02
同ダイアログの倍率・基準点・OK/Copyだけの根拠。回転は別のrotate-each資料で確認。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。