Illustratorの円を途中で切る|はさみツールで一部を除いて円弧にする
円の輪郭の一部分だけを開け、見出しの飾りに使いたい。Illustratorでは、はさみツールで円のパスを二か所切り、不要な側を削除して円弧にできます。デスクトップ版で、塗りなし・通常の線だけを付けた円を扱います。
開ける場所を決め、元の円を残す
円を一つ用意し、塗りをなし、線を分かりやすい太さにします。複雑なブラシ、効果、文字、グループを含めない例です。完成前の円を別に保存し、作業用の円だけが選べる状態にしておきます。
例では右上の短い部分を取り除きます。時計でいう1時付近と3時付近を切り位置の目安にしますが、正確な角度を指定する手順ではありません。寸法や角度が必要な図面では、その条件を別途数値で確認します。
円の輪郭を、異なる二か所で切る
はさみツールを選び、円のパス上の一か所目、次に二か所目をクリックします。塗りのない中央をクリックするのではなく、輪郭の線を対象にします。必要なら拡大して、二つの切り位置を見分けやすくします。
閉じたパスを二本の開いたパスへ分けるには二か所の切断が必要です。一か所だけでは、円から短い部分を取り除く準備ができたとはいえません。切断した端点が同じ位置に重なる場合もあるので、見た目が円のままでも分割の成否を即断しないでください。
短い方のパスだけを選んで削除する
選択ツールに切り替え、いったん何もない場所をクリックして選択を解除します。切り離した右上の短い方の線を選び、対象がそのパスだけであることを確認してDeleteで削除します。円全体を囲むように選ばないことが大切です。
残った長い方が開いた円弧になり、右上に線のない部分ができたかを見ます。全体が消えた場合は直ちに取り消し、二か所で分割できていたかと、削除時の選択を確認します。連続してDeleteを押し、結果から推測して修復しないようにします。
残った端点と、線の設定を確認する
ダイレクト選択ツールで、開いた部分の両側に端点があることを確認します。離れた端点同士を結ぶ新しい直線を作ることは、今回の完成条件ではありません。線の途切れを残した円弧として扱います。
Adobeの説明では、分割後のパスは線幅や塗りなどを引き継ぎますが、線の位置は中央へ戻ります。元と違って太く見えるなどの場合は、線幅だけでなく線の位置も確認します。今回は塗りなしですが、塗りを持つ複雑な図形へ同じ説明をそのまま広げません。
背景を変えても、開いた部分が残るかを見る
白い図形で円を隠しただけではないことを、背景色を変えた作業用表示でも確認します。開いた場所に別の塗りや線が残っていないか、円弧の端が意図した位置にあるかを見てから、飾りの配置を整えます。
書き出したPDFでは、開口部と線端の見え方を確認します。この操作で作るのは装飾用のパスです。断裁機やカッティング機器が要求する閉じた輪郭・線色・寸法等を満たしたデータまで完成したことにはしません。
次に確認すること
二か所で分割し、短い方のパスだけを削除します。残った円弧の端点、線の位置、背景や出力PDFでの見え方を確認します。
あわせて確認する
参考資料
- Adobe:How to edit and reshape paths in Illustrator
https://helpx.adobe.com/mena_en/illustrator/using/editing-paths.html
確認日:2026-10-03
塗りなし・通常線の円。塗りの型抜きや実寸カッティングデータとは別。
- Adobe:Easily cut, divide, and trim artwork
https://helpx.adobe.com/ee/illustrator/how-to/cut-divide-trim-artwork.html
確認日:2026-10-03
円の切断・選択・削除のみ。公式サンプル、魚の作例、画像は利用しない。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。