Excelのウォーターフォールで合計がずれる|増減と合計の設定を分ける
数量が入庫・出庫でどう変わったかを一枚にするなら、ウォーターフォールを使えます。ただし最後の合計を普通の増加として扱うと、図の意味が変わります。WindowsのMicrosoft 365版Excelで、冊子の在庫を例に確かめます。
増減には符号を付け、終了値は別計算する
A1:B6に項目と冊数の表を作り、開始時120、入庫40、出庫-30、返却10、終了時140の順に並べます。出庫にはマイナスを付け、増減の順序を説明の流れと合わせます。この冊数は検算用の架空例です。
B6の終了時は =SUM(B2:B5) で求められます。120+40-30+10=140です。終了時140は新しい入庫ではなく、その時点の総量です。この区別を、表だけでなくグラフ側でも維持します。
| 項目 | 入力値(冊) | その時点の累計 |
|---|---|---|
| 開始時 | 120 | 120 |
| 入庫 | 40 | 160 |
| 出庫 | -30 | 130 |
| 返却 | 10 | 140 |
| 終了時 | 140(合計) | 140 |
開始時と終了時の棒を合計として設定する
表を選び、「挿入」のウォーターフォールのメニューからグラフを作ります。開始時の棒を一つだけ選び、右クリックで「合計として設定(Set as Total)」を選びます。終了時の棒にも同じ設定をします。
書式の作業ウィンドウから指定する場合は「データ要素の書式設定(Format Data Point)」を開きます。「データ系列の書式設定」が開いたら系列全体を選んでいるので、対象の棒だけを選び直してから設定します。
最後の140と、増減の着地点を比べる
開始時はゼロから120、入庫後は160、出庫後は130、返却後は140になる流れを確認します。終了時の棒はゼロを基準に140までを示します。最後の140をもう一度足して、280にする説明ではありません。
合計が違って見えたら、終了時セルの式、出庫の符号、棒を合計にしたかを順に確認します。棒の色だけを変えても、増減か合計かという設定は直りません。表の数字を見た目へ合わせて書き換えるのは避けましょう。
色以外の手掛かりも残す
棒を結ぶ線は、前の累計から次の増減へのつながりを示します。系列の書式設定で接続線の表示を確認し、必要か判断します。項目名も仮の「増加1」ではなく、何が増えたか分かる名前にします。
白黒で配る資料では色だけに頼らず、開始時・終了時という名前、冊数の単位、元表との対応を残します。細い線や数値が読めるかをプレビューで見て、凡例だけで判別できると決めつけないでください。
データを変えた後も同じ照合を行う
コピーで入庫を40から50に変えると、終了時は150になる計算です。これは更新確認の期待値です。表と図を比べ、終了時のセルと棒がともに意図した値を示しているか確認します。
項目の追加や削除、グラフの作り直しの後は、合計扱いの棒も再確認します。完成版では練習の値を元へ戻し、対象期間や在庫の範囲を明記してから出力します。
次に確認すること
開始・終了の棒を合計として設定し、120→160→130→140の累計と照合します。更新後は元表の式と合計の設定を両方点検します。
あわせて確認する
参考資料
- Microsoft:Create a waterfall chart
https://support.microsoft.com/en-us/excel/create-a-waterfall-chart
確認日:2026-10-02
Windowsデスクトップ版。例示の冊数は架空の検算用。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。