Excelで上下の幅が違う誤差範囲を付ける|上限・下限と指定値の違い
Excelで誤差範囲を「ユーザー設定」にすると、上側と下側へ別の幅を指定できます。入れるのは上限・下限そのものではなく、中心の値からどれだけ離すかです。ここではWindowsのMicrosoft 365版Excelの2D縦棒グラフで、設定の仕方と対応確認に絞ります。
線の意味を決め、中心値と上下限を用意する
最初に、その線が何を示すのかを元資料で確認します。測定のばらつきなのか、別途求めた区間なのかが不明なまま、見栄えのために線を足さないようにしてください。
次は操作説明用の架空データです。中心値・下限・上限が同じ単位で、上下限は別途決まっているものとします。この表から標準偏差や信頼区間を求める説明ではありません。配布資料にも、実際に使用した範囲の意味を注記します。
| 項目 | 中心値 | 下限 | 上限 | 正の幅 | 負の幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| A | 10 | 8 | 13 | 3 | 2 |
| B | 20 | 17 | 24 | 4 | 3 |
| C | 15 | 14 | 17 | 2 | 1 |
正の幅と負の幅を、別の列で計算する
A列を項目、B列を中心値、C列を下限、D列を上限とします。E2へ「=D2-B2」、F2へ「=B2-C2」を入れ、4行目までコピーします。E列が正の幅、F列が負の幅です。
項目Aなら上へ3、下へ2なので、線の端は13と8になります。負の幅という名前でも、この例では「-2」を入力するのではなく、下方向へ離す大きさとして2を指定します。差が負になるときは、そのまま通さず、上下限の並びと中心値の定義へ戻って確認してください。
対象系列へ、二つのセル範囲を指定する
A1:B4から作った2D縦棒グラフで、中心値の系列を選択します。[グラフのデザイン]→[グラフ要素を追加]→[誤差範囲]の[その他のオプション]を開き、誤差の量を[ユーザー設定]にして[値の指定]へ進みます。
正の誤差の値にはE2:E4、負の誤差の値にはF2:F4を指定します。見出しのセルを含めず、既定の入力が残っていないことを確認して確定します。方向は両方向とし、一つの系列の三項目へ三つずつの値を対応させます。
一番目だけでなく、上下の端を全項目で照合する
完成した図で、Aの上下端が13と8、Bが24と17、Cが17と14に対応するかを見ます。全項目に同じ幅が付いた場合や、上下が逆の場合は、指定した範囲と系列を再確認してください。
項目を追加・削除・並べ替えた後は、中心値と幅の列を一組として確認します。最後に、出力した資料で範囲の説明、項目名、上下の線が欠けずに読めるかを点検します。線が表示されたことを、その範囲の計算方法が正しい証明にはしないでください。
次に確認すること
上下限の意味を確認してから、正の幅=上限-中心値、負の幅=中心値-下限を用意します。セル範囲を指定後、各項目の上下端を元の表と照合してください。
あわせて確認する
参考資料
- Microsoft:Add, change, or remove error bars in a chart
https://support.microsoft.com/en-gb/office/add-change-or-remove-error-bars-in-a-chart
確認日:2026-10-02
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。