Excelの複数シートを項目名で合計する|「統合」と明細の連結の違い
別々のシートにある「受付」「配布」の数量を一つの集計表にするなら、Excelの「統合」を使えます。行の順番が違う場合は、位置ではなく項目名で合わせることが要点です。WindowsのMicrosoft 365デスクトップ版で、同じ単位の二つの表を集計します。
集計したいのか、明細を下へつなぎたいのかを決める
今回作るのは項目別の合計で、元の明細を全部並べ直す一覧ではありません。「誰が何個を受け取ったか」を一行ずつ残したい場合は、統合で数字だけを集計して目的を満たしたことにしないでください。
練習用に「会場A」「会場B」「集計」の3シートを用意します。会場AはA1を項目、B1を数量、2行目を受付・12、3行目を配布・8とします。会場Bは見出しを同じにし、2行目を配布・7、3行目を受付・5にします。どちらも説明用の架空データで、総計行は含めません。
空の集計先と、使うラベルを指定する
「集計」シートの空いた開始セルを選び、「データ」→「統合」を開きます。集計の方法は「合計(Sum)」にします。平均や個数は別の意味になるため、既定値を見ずに進めないようにします。
「統合の基準」に相当するUse labels inで、見出しを使う「上端行」と項目名を使う「左端列」を選びます。集計先の右と下には十分な空きを残し、既存の注記を上書きする位置には置きません。
二つの範囲を一回ずつ追加する
参照元として会場AのA1:B3を選んで追加し、会場BのA1:B3も追加します。見出しと項目名を範囲に含め、参照先一覧に二つだけ入っているか確認します。誤った範囲を指定したら、その参照を除いてから正しい範囲を追加し直します。
今回は「統合元データとリンクする」に相当するCreate links to source dataをオフにし、その時点の集計を作ります。自動更新版とは区別し、元の値を直したときは統合をやり直す前提で、確認した日と範囲を控えます。
行の位置ではなく、項目ごとの合計を検算する
確定後の期待値は、受付が12+5=17、配布が8+7=15です。合計は32になります。二つのシートで行順が逆でも、項目名を使う集計なら、受付と配布を取り違えないことを確認します。
合計だけが32でも安心できません。もし行位置で足して受付を19、配布を13にしても総計は同じです。総計と項目別の数値を両方比べることで、分類の誤りを見つけやすくなります。
| 項目 | 会場A | 会場B | 合計 |
|---|---|---|---|
| 受付 | 12 | 5 | 17 |
| 配布 | 8 | 7 | 15 |
| 全体 | 20 | 12 | 32 |
似た名前を同じ項目と決めつけない
「受付」と「受付係」のようにラベルが一致しなければ、別項目として現れる場合があります。自動で意味を読み取って統一する機能ではありません。元の記録を確認し、本当に同じ分類のときだけ表記をそろえます。
印刷前に対象の会場、期間、単位を表へ残します。元シートを修正した後は古い集計を使い続けず、参照一覧と結果を再確認します。出力した紙からも何を合計した表か分かるようにして、集計工程を終えます。
次に確認すること
上端行と左端列を使って二表を統合し、受付17・配布15・総計32を照合します。元データ修正時は、リンクを使わない集計を更新し直します。
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参考資料
- Microsoft:Combine data from multiple sheets
https://support.microsoft.com/en-us/excel/combine-data-from-multiple-sheets
確認日:2026-10-02
同一単位の小さな数量表。ラベルの意味や対象期間の正しさを自動保証しない。
- Microsoft:Consolidate data in multiple worksheets
https://support.microsoft.com/en-gb/excel/consolidate-data-in-multiple-worksheets
確認日:2026-10-02
更新方法と参照範囲の説明。取得経路の失敗を機能不存在にしない。直接取得したと偽らない。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。