PDFフォームの一部だけ消すボタンを作る|Acrobatで対象欄を限定
数量だけを消して入力し直し、氏名は残したい。そんなPDFフォームには、対象を指定したリセットボタンを作れます。デスクトップ版Acrobatのフォーム編集機能で、既定値が空欄の通常のテキスト欄二つを使って説明します。
残す欄と消す欄を、内部の名前でも区別する
作業用PDFを別名で保存し、氏名欄を applicant_name、数量欄を quantity として区別します。見た目のラベルだけでなく、編集画面のフィールド名も確認します。同じ名前を意図せず使った欄を、そのまま別々の欄と考えないようにします。
今回は数量欄の既定値を空欄にした単純なフォームです。既定値のある欄を、同じ前提に混ぜないでください。署名済み書類、計算欄、スクリプト付きフォームは対象外とします。
ボタンへリセットのアクションを設定する
「すべてのツール」→「フォームを準備」でPDFを開き、ボタンを置きます。プロパティの「アクション」でトリガーを「マウスアップ(Mouse Up)」、アクションを「フォームをリセット(Reset a form)」にして「追加」を選びます。
これはフォーム送信の設定ではありません。送信先URLやメールアドレス、JavaScriptを追加する必要はありません。ボタンの表示は「数量だけ消去」など、押すと何が失われるか分かる言葉にします。
対象はquantityだけにする
対象を選ぶ画面でquantityのチェックを残し、applicant_nameは対象にしません。「すべて選択」のまま確定しないことが要点です。設定後はマウスアップの下にリセットのアクションがあることを確認します。
同じボタンに別の操作が設定されている場合は、その内容も確認します。対象を限定していても他のアクションが残っていれば、今回の例とは条件が違います。複雑な既存ボタンを流用せず、コピーに新しく作ると比較しやすくなります。
対象外の欄にも入力して試す
プレビューで氏名を「確認用の申込者」、数量を「12」にしてボタンを押します。期待する結果は数量が空欄になり、氏名は残ることです。数量が消えただけで合格にせず、残す欄まで変わっていないか点検します。
数量を再入力できることも確認し、保存したコピーを開き直して試します。これは読み手が行う試験手順で、すべての閲覧ソフトで同じ動作を保証するものではありません。配布先の閲覧環境でも確認してください。
| 欄 | 押す前 | 押した後の期待 |
|---|---|---|
| 氏名 | 確認用の申込者 | 変更しない |
| 数量 | 12 | 空欄 |
情報の完全削除とは考えない
リセットは入力をやり直すための操作です。保存済みの別ファイルや送信済みの書類まで消えるわけではなく、機密情報の墨消しや保管済みデータの消去の代用にはしません。必要な記入済み版は押す前に別途保管します。
配布するひな形には練習用入力を残さず、紙で使う場合は印刷プレビューも確認します。紙の上ではボタンを操作できないため、項目名・罫線・入力内容だけでも用途が伝わるかを見直します。
次に確認すること
quantityだけを対象にし、氏名を残したまま数量を消して再入力できるか確認します。練習用の入力を除いたひな形と記入済み版は分けて保存します。
あわせて確認する
参考資料
- Adobe:Field properties for form components
https://helpx.adobe.com/acrobat/desktop/work-with-pdf-forms/customize-form-fields/field-properties.html
確認日:2026-10-02
既存ラジオボタンclaimを保持し、cohort27では既定値が空欄の通常テキスト欄の確認に限定。; cohort29 bounded scope: 既存のradio-button/default-value claimsを保持。通常PDFの既存dropdownのみ。送信・署名・実際のデータ書き出し・全閲覧アプリ互換は対象外。
- Adobe:Publish interactive PDF web forms — Reset web forms
https://helpx.adobe.com/acrobat/using/publishing-interactive-pdf-web-forms.html
確認日:2026-10-02
Reset web forms節のみ。送信、CGI、サーバー、JavaScript設定は対象外。
出典は各記事の判断に必要な範囲で参照しています。機種・アプリ固有の操作は、他の環境で同一になることを保証しません。条件を置いた計算例と、メーカー等が明示した仕様を区別してください。